第29回 日本核医学技術学会 九州地方会学術大会 熊本大会 The technology of Nuclear Medicine : From Kyushu

第29回 日本核医学技術学会 九州地方会学術大会 熊本大会

第29回 日本核医学技術学会 九州地方会学術大会 熊本大会

一般研究発表抄録


01:線条体Imagingにおける至適再構成条件の検討

-イタレーション、サブセット回数がSBRに与える影響-

 

発 表 者:松下 慎吾(福岡大学病院 放射線部)

共同研究者:大和 勇三1)  猿渡 一徳1) 友安 沙耶香1)  田中 稔1)

1)福岡大学病院 放射線部

 

【背景】パーキンソン症候群やレビー小体型認知症では、黒質線条体ドパミン神経細胞が変性し、その神経終末に存在するドパミントランスポーター(DAT)密度が低下していることが知られており、SPECT画像が診断に有用である。画像の評価は視覚的あるいは半定量的指標により行われるが、画像処理法や処理条件等については充分に検討されていない。今回、線条体ファントムを用いて最適な画像処理条件を検討した。

 

【目的】画像再構成アルゴリズムや線条体イメージングにおいては画像評価のみならず特異的結合能/非特異的結合能比(SBR)を用いても評価がなされる。だが最適再構成条件はいまだ各施設で模索の段階であるので、イタレーション、サブセット回数がSBRに与える影響を検討した。

 

【方法】*プールファントムを用いて、FBP、3D-OSEMアルゴリズムにおける散乱補正あり、なしの画像がサブセット、更新回数によってどのような影響を受けるか調べた。

*線条体ファントムを用いて、SBRとウエルカウント測定による放射能濃度との直線性(SOT)にサブセット、更新回数の変化が与える影響を調べた。

 

【結果】SBRはイタレーション、サブセット回数で変化することがわかった。サブセット、更新回数の積が同じでもBG濃度の違いでまったく同じ画像とはならなかった。SBRを用いる半定量画像の作成に最適な再構成処理パラメータはガンマカメラ、コリメータ、収集条件等によっても異なるので、特性を理解したうえで使用する必要がある


 

 

02:線条体Imagingにおける至適再構成条件の検討

散乱補正、減弱補正がSBRに与える影響―

 

発 表 者:友安 沙耶香(福岡大学病院 放射線部)

共同研究者:大和 勇三1)  猿渡 一徳1) 松下 慎吾1)  田中 稔1)

1)福岡大学病院 放射線部

 

【背景】パーキンソン症候群やレビー小体型認知症では、黒質線条体ドパミン神経細胞が変性し、その神経終末に存在するドパミントランスポーター(DAT)密度が低下していることが知られており、SPECT画像が診断に有用である。画像の評価は視覚的あるいは半定量的指標により行われるが、画像処理法や処理条件等については充分に検討されていない。今回、線条体ファントムを用いて最適な画像処理条件を検討した。

 

【目的】画像再構成アルゴリズムや線条体イメージングにおいては画像評価のみならず特異的結合能/非特異的結合能比(SBR)を用いても評価がなされる。だが最適再構成条件はいまだ各施設で模索の段階であるので、画像再構成アルゴリズムや散乱補正、減弱補正がSBRに与える影響を検討した。

 

【方法】*プールファントムを用いて、FBP、3D-OSEMアルゴリズムにおける散乱補正あり、なし両方の最適再構成条件を決定。

*線条体ファントムを用いて、SBRとウエルカウント測定による放射能濃度との直線性(SOT)に画像再構成アルゴリズムや散乱補正、減弱補正がSBRに与える影響を検討した。

 

【結果】画像再構成アルゴリズムや散乱補正、減弱補正は半定量値SBRの直線性、安定性に影響を与えることがわかった。SBRを用いる半定量画像の作成に最適な再構成処理パラメータはガンマカメラ、コリメータ、収集条件等によっても異なるので、特性を理解したうえで使用する必要がある。


 

 

03:線条体イメージングにおける再構成角度の差がSBRに及ぼす影響

~MRI画像を用いた検討~

 

発 表 者:岡本 裕人(佐賀大学医学部附属病院 放射線部)

共同研究者:成末 彰博1)  姥 浩二1) 松本 絵里1)  石井 佳織1)

大塚 貴輝2)  平井 徹良2)

1) 佐賀大学医学部附属病院 放射線部

2) 佐賀大学医学部放射線医学教室

 

【目的】線条体イメージングの画像再構成において、SPECT像のみで脳軸位断像の基準線とされる前交連上端と後交連下端を結ぶ線(以下AC-PC)を同定することは難しく、決定した再構成基準線とAC-PCに角度の差が生じることが考えられる。生じた角度の差がSBRに及ぼす影響を、MRI画像を用いて検討したので報告する。

 

【方法】本施設で線条体イメージングを行った患者40名に対し、以下の検討を行った。

① SPECT検査の際角度計を用いて、対向2検出器間を結ぶ垂線に対する、患者の外耳孔中心と外眼角を結ぶ線(以下OM1)の角度を計測した。

② 同患者のMRI矢状断画像上で鼻根部と橋下縁部を結ぶ線(以下OM2)に対する、AC-PCの角度を計測し、OM1とOM2は一致するとして対向2検出器間を結ぶ垂線に対するAC-PCの角度を算出した。

③ ②で算出された角度を基準線としてSPECT像を再構成し、その画像を基準画像とした。

④ 基準画像に対して、脳軸位断像の再構成角度を-15°~15°まで3°間隔で変化させた画像を再構成しSBRの変化を調べた。他2断面の再構成角度は最適と思われる値で固定とした。

 

【結果】基準画像に対し、顎を引く方向(負方向の角度)に再構成角度を変化させた場合、SBRは過大評価になり、顎を上げる方向(正方向の角度)に変化させると過小評価になる傾向が見られた。特に顎を引く方向において基準画像とのSBRの差が大きく現れた。この差は、バックグラウンド領域のカウントの変化による影響が大きいと思われる。

 

【結論】再構成角度の違いはSBRの値に大きく影響することが分かった。より正確にSBRの値を算出するためにはMRI画像を利用する等、明確かつ再現性のある方法でAC-PCに可能な限り一致する再構成基準を同定することが重要である。


 

 

04:I123-Ioflupane SPECTにおけるMRI融合画像を用いた

頭部傾き補正の有用性

 

発 表 者:吉塚 伸行(産業医科大学病院 放射線部)

共同研究者:黒田 環1)  宮原 淳一1) 中村 英史1)  河野 将司1)

1) 産業医科大学病院 放射線部

 

【背景】I123-Ioflupane SPECTでは、頭部の傾きが適正に補正されていない場合、視覚的および定量的評価に影響を及ぼす可能性がある。そのため、頭部を正中線に垂直およびAC-PCラインに平行に位置合わせすることが推奨されている。しかし、画像上では解剖学的情報が得にくいため頭部の傾きを適正に補正することが困難である。

 

【目的】I123-Ioflupane SPECTにおいて、MRI融合画像を用いた頭部傾き補正の有用性を評価すること。

 

【方法】対象はパーキンソン病が疑われI123-Ioflupane SPECTおよびMRI検査を施行した患者8名とした。頭部傾き補正として1)SPECT画像のみの目視による位置合わせ(従来法)、2)AC-PCラインを示したシェーマを参照しながら目視による位置合わせ(シェーマ参照法)、3)SPECT画像とMRI画像(3D T1強調画像)をフュージョンし相互情報量による位置合わせ(フュージョン法)を行った。各補正後のSPECTデータからVolt法によりSBR値を算出し、核医学技術者間変動(CV)を比較した。

 

【結果】SBR値の核医学技術者間変動は、従来法と比較してシェーマ参照法とフュージョン法で改善した。シェーマ参照法とフュージョン法における核医学技術者間変動は、ほぼ同等の値となったが、わずかにフュージョン法が改善していた。

 

【結語】I123-Ioflupane SPECTにおいてMRI画像を用いたフュージョン法を行うことで、解剖学的情報が付加され、SBR値の核医学技術者間の変動が改善した。MRI検査を施行していない場合、フュージョン法と同等の変動値を示すシェーマ参照法でも十分に頭部の傾き補正が行える可能性がある。


 

 

05:逐次近似法を用いる123I-Ioflupane SPECT

の短時間収集法の可能性

 

発 表 者:中村 英史(産業医科大学病院 放射線部)

共同研究者:  宮原 淳一1) 黒田 環1) 吉塚 伸行1)  河野 将司1)

1) 産業医科大学病院 放射線部

 

【背景】123I-Ioflupane SPECTにおいてはガイドラインでは約30分収集時間を要する。被検者の中には30分の検査に耐えられず、体動を生じたり、やむを得ず検査を中止する場合もある。短時間で検査終了できれば、検査の効率化、患者に優しい検査となる。

 

【目的】逐次近似法(OS-EM)を適用した123I-Ioflupane SPECT 短時間収集法の臨床適用の可能性を画質および定量的指標であるSBR値(SpecificBindingRatio)の再現性から検討すること。

 

【方法】1) 左右の線条体部分の濃度を変えたファントムを60分間収集し基準画像を作成した。30分(3min×10回)収集した画像に対してmerge回数を1~10としFBP、OS-EM(Iteration:4、Subset:15)で画像再構成を行い、基準画像との、NMSE、SBRの変化を求めた。

2) 臨床画像において、30分(3min×10回)収集した画像を基準画像として、merge回数を1~10としFBP、OS-EM(Iteration:4、Subset:15)で画像再構成を行い、基準画像とのNMSEおよびSBRの変化を求めた。

 

【結果】ファントム及び臨床画像においてFBPに比べOS-EMでNMSEが良好であった。NMSEはファントム実験では15分(Merge:5)以上で一定値に収束した。SBRはmerge回数の違いによる差が認められなかった。

 

【結論】短時間収集を行った場合でも遂次近似法を用いることにより画質と定量性を維持できることが示唆された。


 

 

06:123I-ioflupane singe photon emission tomography における

Low-medium energy fan-beam collimatorの有用性

 

発 表 者:松田 裕一郎(九州労災病院)

共同研究者:  宮副 浩司1) 緒方 健悟1) 

1) 九州労災病院

 

【目的】123I-ioflupane singe photon emission tomography (SPECT) 診断は、半定量法評価指標および線条体集積形状の視覚的評価によって行われる。撮像には、low-energy ultra-high resolution fan-beam (LEUR), low-energy high resolution (LEHR), low-medium general purpose (LMEGP) といったcollimatorが用いられている。近年、low-medium energy fan-beam collimator (LME-fan beam) collimatorも開発され、臨床適用も始まっている。しかしながら、123I-ioflupane SPECTにおけるLME-fan beam collimator の有用性を示す実験データは少ない。本研究の目的は、123I-ioflupane SPECTに対して、LEHR , LMEGP , LME-fan beam collimator使用時の線条体phantomの描出能を比較することによって、LME-fan beam collimatorの有用性を明らかにすることである。

 

【方法】線条体ファントムに123I水溶液を充填(放射能比 右線条体:左線条体:back ground(BG)=8:4:1(BG=5.5kBq/ml)し、LEHR、LMEGP、LME-fan beam collimatorそれぞれを装着したSPECT systemにて撮像した。画像再構成はfiltered back projection(FBP)法とし、散乱補正および減弱補正を実施した。得られた線条体の重心を示すSPECT画像上のcount-profile curveを用いて、線条体像の半値幅(FWHM)および線条体部max countとBG countの比(コントラスト)を求め、それぞれを比較した。

 

【結果】LME-fan beam、LEHR、LMEGP collimator装着時のFWHMとコントラストを比較した結果、LME-fanbeamが最も優れていた。

 

【結論】LME-fan beam collimator使用時の線条体phantomの描出能は、LEHR、LMEGPよりも優れており、有用性が高いことが示唆された。


 

 

07:ドパミントランスポーターイメージングにおける吸収補正法

(Chang法およびCTAC法)の比較検討

 

発 表 者:  芳山 史晃(熊本大学医学部附属病院 医療技術部)

共同研究者:  中村 祐也1) 野崎 剛1) 勝田 昇1) 橋田 昌弘1)

1) 熊本大学医学部附属病院 医療技術部

 

【目的】ドパミントランスポーターイメージングでは、通常Chang法を用いた吸収補正法が一般的に施行されている。当院にはSPECT/CT装置が導入されており、今回、吸収補正法にCTAC法を用いた場合の画質および定量値について、線条体ファントムを用いた基礎的検討を施行し、従来法であるChang法と比較検討することとした。

 

【方法】線条体ファントムに123I放射性医薬品を線条体部:B.G.=8:1となるよう封入し、SymbiaT16(SIEMENS)にてSPECT撮像およびCT撮像を施行した。投影データをFlash 3D法を用いて①補正なし画像②Chang吸収補正画像③CTAC吸収補正画像④Chang吸収補正+TEW散乱線補正画像⑤CTAC吸収補正画像+TEW散乱線補正画像をそれぞれ作成した。評価は、カウントプロファイル、線条体:B.G.のコントラスト比、SBR値(Bolt法)にて施行した。

 

【結果】Chang法を用いた場合と比較し、CTAC法を吸収補正に用いた場合には、コリメータによらず、線条体部およびB.G.部のカウント値は高値を示したが、カウントプロファイルの形状および、B.G.部とのコントラスト比はChang法と比較して大幅な変化はみられなかった。また、SBR値はCT吸収補正を施行した場合にChang法を施行した場合よりも理論値よりも低値を示した。

 

【結論】線条体ファントムを用いた検討結果より、Chang法を用いた場合と比較し、CTAC法を用いた場合にはコントラスト比には大幅な変化はみられず、SBR値は低値を示したことから、臨床使用では、Chang法の施行で十分であると考えられた。


 

 

08:Dual Table ARG法における採血カウントが局所脳血流量

に及ぼす影響について

~電子天秤による動脈血の重量測定と容量×比重算定の比較検討~

 

発 表 者:相川 勝彦(長崎大学病院)

共同研究者:  山田 誠1) 岩竹 聡1)  奥野 浩二1)
1) 長崎大学病院

 

【背景と目的】Dual Table ARG法は、血行力学的脳虚血に対する血行再建術の適用の判定に広く用いられている。この方法では、検査中に1回動脈採血を行い、その採血カウントを用いて標準入力関数の較正を行う。当院ではこれまで、ピペットにて、動脈血を一定量に分け、Well型検出器にてカウント計測を行い、血液の比重を乗じて採血カウント(cps/g)の算出を行ってきた。しかし、この方法では、一定量に分ける際、容量に誤差を含むため正確な採血カウントが得られなかった。そこで、電子天秤を導入し血液の重量を測定し、より正確な採血カウントの算出を行うようにした。電子天秤による血液の重量測定にて採血カウントを算出することにより、局所脳血流量にどのくらい影響を及ぼすか検討した。

 

【方法】30名の患者のDual Table ARG法において、採血した動脈血約2mlを、ピペットにて3本のチューブに0.5mlずつに分け、Well型検出器にてカウント計測を行う。計測後、電子天秤にてチューブ内の動脈血の重量を測定する。従来法として、容量に動脈血の比重をかけ、動脈血の重量を求め、Well型検出器のカウント値に減衰補正を施し、採血カウントを求める。新法として、電子天秤より求めた重量を用いて、同じくWell型検出器のカウント値に減衰補正を施し、採血カウントを求めた。新法を基準として、従来法の採血カウントの誤差を求めた。また、各々の採血カウントを用いて、QSPECTおよびNeuro FLEXERにて、安静時とDiamox負荷時の局所脳血流量を求めた。新法の採血カウントを用いて得られた局所脳血流量を基準として、従来法の採血カウントを用いて得られた安静時とDiamox負荷時の局所脳血流量の誤差を求めた。

 

【結果・まとめ】採血カウントの誤差は、-79.1~46.9cps/g (-12.4~8.2%)、安静時の局所脳血流量の誤差は、-3.6~4.1ml/100g/min(-8.9~15.8%)、Diamox負荷時の局所脳血流量の誤差は-4~6.6ml/100g/min(-10.7~18.9%)だった。

電子天秤を用いて動脈血の重量を直接測定し、採血カウントの誤差をなくすことにより、より精度の高い局所脳血流量の測定が可能になった。


 

 

09:脳血流SPECT回転半径が統計解析結果に及ぼす影響

 

発 表 者:上川 洋平(大分大学医学部附属病院医療技術部放射線部門)

共同研究者:中山 晃一1) 竹川 依梨加1)  近藤 泰史) 1) 濱田 智広1) 清末 一路2)

1) 大分大学医学部附属病院医療技術部放射線部門

2) 大分大学医学部附属病院放射線部

 

【目的】脳血流SPECTは回転半径15.0cm程度での収集が一般的であるが、患者体形により回転半径を変更せざるを得ない場合がある。回転半径が大きくなると空間分解能およびコントラストが低下するが、統計解析:easy Z score Imaging System(e-ZIS)結果に及ぼす影響については明確になっていない。そこで、回転半径拡大による統計解析結果への影響を明らかにし、その許容範囲を推定した。

 

【使用装置・機材】 E.CAM(Toshiba) Collimator: low-energy high resolution(LEHR)、Hoffman phantom (99mTc-MDP、Activity:370MBq)

 

【収集条件・再構成条件】SPECTの回転半径を15.0cm、17.0cm、19.0cm、21.0cm、25.0cm、30.0cmと変化させてphantom画像を得た。収集時間:30分(1cycle/150秒、12回リピート)、撮像matrix:128×128、収集拡大率:1.23倍 、再構成法:Filtered Back Projection法、吸収補正:Chang法(減弱係数:0.12cm-1)

 

【評価方法】 回転半径とe-ZISの関係: 回転半径15.0cmで得られたSPECTデータ標準とし、17.0cm~30.0cmのデータについて、e-ZIS解析を実施した。次の5部位における最大のZスコアと回転半径の関係を明らかにした。①頭頂葉(中心後回)②視床 ③後頭葉(楔部)④側頭葉(上側頭回)⑤小脳後葉。 回転半径とコントラストの関係:各回転半径で得られたSPECT画像のprofile curveから、灰白質および脳室のカウント比(コントラスト)を比較することによってコントラストと回転半径の関係を明らかにした。

 

【結果】各回転半径でのZスコアは、15.0 cmから17.0cmにかけて15%増加し、21.0cmまでは大きな変化は見られなかった。25.0cmからさらに増加した。コントラストは、水平断辺縁において回転半径19.0cmまで値に大きな変化は見られなかった。25.0cmから低下した。水平断中心では、19.0cmまで値に大きな変化は見られなかった。21.0cmから低下した。

 

【考察】回転半径が15.0cmから17.0cmでは、Zスコアが約15%上昇したが、21.0cmまでは17.0cmとほぼ同等であった。コントラストでは19.0cmまでは変化が見られなかった 。回転半径15.0cmでの収集が困難な場合、19.0cmまで広げてもZスコアおよびコントラストに影響は見られないと考えられる。

 

【結論】回転半径15.0cmでの収集が困難な場合、19.0cmまで広げてもZスコアおよびコントラストへの影響は誤差範囲内であり、臨床上許容できる範囲であった。


 

 

10:ファントムを用いたSEPCTCT撮像における再構成技術

xSPECTの検証

-骨シンチSPECTCT撮像条件における画質について-

発 表 者:藤坂 智史(鹿児島大学病院 放射線部)

共同研究者:  松本 俊也1) 小屋 保浩1)  西郷 康正2)

1) 鹿児島大学病院 放射線部

 

【目的】当院のSPECT・CT装置(SIEMENS社製Symbia Intevo)にSPECT・CT画像の新しい再構成技術xSPECTが搭載された。今回我々はファントムを用い骨シンチSPECT・CT撮像条件におけるxSPECTと現行の3D-OSEMの画質評価を行ったので報告する。

 

【検討項目】1.均一ファントムによる%RSMUの評価 2.ロッドファントムによるコントラストの評価 3.ロッドファントムによるFWHMの評価

 

【実験方法】①現行法 再構成法3D-OSEM 128×128(256×256をダウンサイズしたもの)(以下、OSEM128)②再構成法3D-OSEM 256×256(以下、OSEM256)③xSPECT 256×256 再構成法OSCGM(以下、OSCGM(x))①~③について収集時間10秒,20秒,40秒でデータを作成した。

%RMSUは99mTc水溶液を封入した円柱ファントムにて比較した。

コントラスト評価はロッドファントム(内径3cm)に99mTc水溶液約148kBq/ml,74kBq/ml,37kBq/ml,18.5kBq/mlを封入し散乱体を水として比較した。

また、同ファントムにてFWHMを比較した。

 

【結果及び考察】%RMSUの評価はOSCGM(x)が5.8 OSEM128が7.96 OSEM256が8.26となった。これはOSCGM(x)のxSPECT効果、OSEM128がピクセルカウントが多かったためと考えられた。コントラストの評価はOSEM128,OSEM256,OSCGM(x)ともほぼ同等であった。FWHMの評価はOSCGM(x)が2.44cm、OSEM256が2.32cm、OSEM128が2.32cmとなりOSCGM(x)がよりロッドファントム内径3㎝に近い値となった。これはxSPECTの効果と考えられた。また収集時間による比較では収集時間10秒でOSEM128とOSEM256が低値となった。

 

【結語】xSPECTは256×256で撮像し、再構成法OSCGM、CT値による処理が加えられ3D-OSEM法とは画質が異なるため両方の画像を読影医に提示する必要がある。当院現行の骨シンチSPECT撮像条件3D-OSEM128、収集時間10秒と同等以上の画質を考慮した場合、今回の実験ではxSPECTは収集時間10秒でも可能と考えられた。


 

 

11:ファントムを用いたSEPCTCT撮像における再構成技術

xSPECTの検証

-骨シンチSPECTCT撮像条件における定量性について-

 

発 表 者:藤坂 智史(鹿児島大学病院 放射線部)

共同研究者:  松本 俊也1) 小屋 保浩1)  :西郷 康正2)

1) 鹿児島大学病院 放射線部

 

【目的】当院のSPECT/CT装置(SIEMENS社製Simbia Intevo)にSPECT・CT撮像の新しい再構成技術xSPECTが搭載された。今回われわれはファントムを用い骨シンチSPECT・CT撮像条件におけるxSPECTの画像定量化技術の評価を行ったので報告する。

 

【検討項目】1.ロッドファントムの99Tc水溶液濃度による定量性評価 2.ロッドファントムのロッド内径の大きさによる定量性評価

 

【実験方法】ファントム画像はマトリクスサイズ256×256、45ステップ、収集時間を10秒,20秒,40秒とし、xSPECT(再構成法OSCGM)にて作成した。

 99Tc水溶液濃度による定量性評価についてはロッドファントム(円柱内径3cm)に99Tc水溶液濃度148kBq/ml,74 kBq/ml,37 kBq/ml,18.5 kBq/ml (±5%以下を確認)を封入し散乱体なしと散乱体(水)ありを撮像し定量性を評価した。ロッド内径の大きさによる定量性評価については内径1.9mm、1.6mm、1.3mmのロッドファントムに99Tc水溶液37 kBq/mlを封入し散乱体(水)ありにて定量性を評価した。

 

【結果及び考察】 99Tc水溶液濃度による定量値は散乱体の有り無しともにキュリーメータ測定値の±5%以内の範囲となった。また、収集時間10秒、20秒、40秒による定量値においてもキュリーメータ測定値の±5%以内であった。ロッド内径の大きさによる定量値は内径19mmでは23 kBq/ml、内径16mmでは17 kBq/ml、内径13mmでは12 kBq/mlと低くなった。これは部分容積効果の影響と考えられた。

 

【結語】xSPECT の画像定量化技術について99Tc水溶液濃度、ロッド内径の大きさによる評価を行った。ロッドファントム(内径3cm)の濃度による評価についてはキュリーメータの測定値の±5%以内で測定精度範囲内であった。また、ロッド内径については19mm以下のすべての径で低い値となった。今回の実験ではロッド内径3cmで収集時間10秒以上であれば定量値がキュリーメータの測定精度範囲内で保たれていると考えられた。


 

 

12:PET像における、点線源を用いて測定したMTF

とエッジアーチファクトの関係

 

発 表 者:甘艸 慎史(社会医療法人天神会 古賀病院21 放射線診断部)

共同研究者:  松岡 光貴1) 佐々木 雅之2)

1) 社会医療法人天神会 古賀病院21 放射線診断部

2) 九州大学大学院医学研究院 保健学部門

 

【目的】Point spread function(PSF)補正を用いた画像再構成により、エッジアーチファクトが生じることが報告されている。この現象は、画像の高周波数成分の信号が比較的高く、ナイキスト周波数で打ち切られることから生じると考えられる。そのため、Modulation transfer function(MTF)の形状とエッジアーチファクトに関係があると考えられる。本研究の目的は、MTFの形状とエッジアーチファクトの関係を調べることである。

 

【方法】使用装置はBiograph40(Siemens社製)である。18F-FDG点線源を撮像し、PSF補正つきOSEMでイタレーション(i)1~8、サブセット数(s)16、All-Passで再構成してMTFを求めた。また、ホット対バックグラウンド比4:1のIECボディファントムを撮像し、上記と同じ条件で画像を再構成した。37mm球におけるエッジアーチファクトの発生とナイキスト周波数におけるMTFの関係を調べた。

 

【結果】i1s16ではエッジアーチファクトは目立たず、そのときのナイキスト周波数におけるMTFは0.17であった。i2以上ではエッジアーチファクトが発生したが、そのときのナイキスト周波数におけるMTFは0.38以上であった。

 

【結論】MTFの形状からエッジアーチファクトの発生が予測できることが示唆された。


 

 

13:PET検査におけるSUVmaxとSUVpeakの変動の評価

 

発 表 者:松岡 光貴(社会医療法人天神会 古賀病院21 放射線診断部)

共同研究者:  甘艸 慎史1) 川野 真之1) 佐々木 雅之2)

1) 社会医療法人天神会 古賀病院21 放射線診断部

2) 九州大学大学院医学研究院 保健学部門

 

【目的】SUVmaxは統計変動や画像再構成法の影響を受けやすいとされており、それに代わるSUV測定法としてSUVpeakが提案されている。

今回、SUVmaxとSUVpeakの精度を変動を用いて評価した。

 

【方法】PET/CT装置はSIEMENS社製 Biograph40 TruePoint、画像解析装置はJmac社製 VOX-BASEⅡ を用いた。NEMA IEC Bodyファントムに18F溶液をホット球とバックグラウンド比が4:1となるよう封入し、リストモードにて30分の収集を行った。画像再構成条件は当院での臨床条件を用い、収集時間は2分間と十分なカウントを得る30分間収集を用いた。同様の実験を5回繰り返した。

ホット球(直径10、13、17、22、28、37mm)のSUVmaxとSUVpeakを測定し、30分収集に対する2分収集の割合を算出した。

 

【結果】2分収集のSUVmax は37mm球にて平均106.3±0.01%であり、5回全てが5%以上の過大評価変化を示し、最大7.36%の過大評価であった。一方、SUVpeakは37mm球にて平均102.1±0.02%で、最大3.57%の過大評価であった。SUVpeakはSUVmaxに比べ有意に低値を示し(P<0.01)、過大評価の程度が小さかった。

他のサイズの球ではSUVpeakがSUVmaxよりも低値を示す傾向にあったが有意差はなかった。


 

 

14:放射性医薬品を投与された患者による心臓超音波検査技師

の被ばく調査

 

発 表 者:中村 真人(宮崎大学医学部附属病院放射線部)

共同研究者:  山下貴裕1) 圓崎将大1) 四元雄矢1) 久家教幸1) 紫垣誠哉1)

1) 宮崎大学医学部附属病院放射線部

 

【背景】宮崎県は地理的に縦に長く県内核医学施設が少ないことから、遠方より核医学検査を受けに来られる患者も少なくない。

本来であれば、検査予約システムでの核医学検査と他検査間での禁忌設定が理想であるが、CTやMRI、心臓超音波検査といった他検査との同日予約が多いのが現状である。放射性医薬品を投与された患者は核医学検査後や待ち時間に他の検査を受診している。昨今、他検査の中でも施術時に患者との距離が非常に近く、また検査時間の長い心臓超音波技師から放射性医薬品を投与された患者の心臓超音波検査について被ばくを心配する声が上がった。当院の場合、診療放射線技師においては放射線従事者として管理されているが、心エコーを行っている超音波技師の女性技師においては放射線従事者ではない。今回、心臓超音波技師が放射性医薬品を投与された患者からどの程度被ばくするか調査を行ったので報告する。

 

【目的】放射性医薬品を投与された患者から心臓超音波技師がどの程度被ばくするかを測定評価することを目的とした。

 

【方法】放射性医薬品を投与された患者から心エコー中にどの程度被ばくするかを評価するため、心臓超音波技師である数名に高感度半導体ポケット線量計を装着して20日間の測定調査を行った。

 

【結果・考察】今回の調査で、心臓超音波検査技師の中には20日間で、計0.197mSv被ばくしている技師もいた。心臓超音波技師はRIを投与された患者の心臓超音波検査を行うことで本人にはメリットのない被ばくを受けていることが分かった。


 

 

15:123I-MIBG交感神経心筋シンチにおける心縦隔比の比較

 

発 表 者: 與儀 直人(琉球大学医学部附属病院)

共同研究者:  福原 恵1) 粟国 成寿1) 前里 吉一1) 宮里 孝1)

1) 琉球大学医学部附属病院

 

【目的】今までPRISM3000(島津)のみで行ってきた123I-MIBG交感神経心筋シンチを、Infinia-Hawkeye-4(GE)でも行えるようにする。

 

【方法】2種類の123I-MIBGファントムを各収集条件で収集し、smartMIBG(フジ解析ソフト)を使用し、心縦隔比(HM比)を比較した。

心高集積ファントム(心:肺:肝:縦隔=6:3:6:2)

心低集積ファントム(心:肺:肝:縦隔=5:4:6:3)

PRISM3000(島津):LEHR_マトリクス256_収集時間2min

Infinia-Hawkeye-4(GE):LEHR、ELEGP、MEGP_マトリクス(256、512)、収集時間(1~10min)

 

【結果】

(1)マトリクス数の違いによるHM比の影響は少なかった。

(2)収集時間(1~10min)によるHM比の影響は少なかった。

(3)コリメータの違いによって、HM比は大きく変化した。

(4)新旧装置間でのHM比の違いが把握できた。

 

【考察】

(1)収集時間(3~10min)でHM比の変化は少なかったが、カウントが少ない場合(1~2min、心筋低集積)ROI設定が困難で、HM比に影響を与える可能性がある。

(2)当院では5minのPlanar収集後、SPECT収集しているため、よりカウントが得られるようにELEGP(マトリクス256)を採用。

(3)Infinia-Hawkeye-4(GE)のHM比からPRISM3000(島津)のHM比を換算することにより、過去のデータを考慮した読影が可能となると考えられる。

(4)もう一台のSPECT装置(Symbia-S_SIEMENS)で同様の実験をし、どの装置で検査してもお互いのHM比に換算できるよう検討する。


 

 

16:201TlClの上肢静脈滞留がアデノシン負荷心筋SPECT検査

に与える影響

 

発 表 者: 矢邉 孝平(飯塚病院)

共同研究者:  関川 祐矢1) 西谷 芳徳1)

1) 飯塚病院

 

【目的】アデノシン負荷心筋SPECT検査で用いられている201TlClは上肢静脈に滞留しやすい。このような場合、負荷時のSPECT収集が終了した後に201TlClが体内に分布され、検査結果に影響を及ぼす可能性が考えられる。本研究の目的は、投与された201TlClの上肢静脈滞留が負荷心筋SPECT検査に与える影響を調べることである。

 

【対象】虚血性心疾患を疑われ、心筋血流評価が必要とされた53症例のアデノシン負荷心筋SPECT検査を対象とした。

 

【方法】撮像プロトコールは負荷中に201TlClを静注し、負荷時のSPECT収集前後(Pre,Post)および再分布時のSPECT収集前(R.D)の3回、両上腕、心臓を含む前面Static像を1分間撮像する。得られたStatic画像(負荷時および再分布時)から両上肢、心臓、縦隔にROIを設置し、それぞれのカウントから上肢の左右差、左右比、Washout rate(以下、WORとする)を算出する。

 

【結果】上肢静脈に滞留している側の上腕のカウントはPreおよびPostで変化かがなかった。また負荷時のPre及びPostのStatic画像からWORのt検定を行い有意差がなかった。上肢静脈に滞留していない群のWORの平均値の方が滞留している群の平均値よりも高い値が得られた。

 

【考察】負荷時のPre及びPostのWORで有意差がなかったのは、負荷時のSPECT収集時に201TlClが体内に分布され、検査結果に影響を及ぼす可能性が否定できると考えられる。したがってWORが低い値になる原因は、負荷時の撮影後から再分布時の撮影までの間に、上肢静脈に滞留した201TlClが体内に分布されたからである。

 

【結論】静脈注射された201TlClは体内の血液循環に従って流れる。しかしながら、鎖骨下静脈は解剖学的に急峻に彎曲しており、これにより201TlClの流れが低下し、上肢に滞留しやすくなる。また、上肢の位置が心臓よりも低位置である場合、重力効果により上肢から心臓に向けて血液の流れが低下するため、201TlClの流れもこれに準じて低下する。これによりWORが低下する恐れがあるので、上肢を心臓の位置より高くし、鎖骨下静脈の彎曲を緩やかにすることが必要である。また投与位置は可能な限り肘から行うようにして、201TlClが上肢に流れる距離を短くし、滞留の範囲を少なくすることで、201TlClの流れが良好になり上肢における滞留が減少する。


 

 

17:Tl-201イメージングにおけるTEW散乱線補正係数の散乱体厚

による変化についての検討

 

発 表 者:野口 輝也 (熊本地域医療センター 放射線部)

共同研究者:古嶋 昭博1)

1)熊本大学生命資源研究・支援センター

 

【目的】我々はこれまで、Tl-201心筋SPECTにおいて適切な減弱補正に必要な散乱線補正を行うためにoff-peak TEW法やDEW法について基礎的研究を行い、定まった厚さの散乱体でのプラナーイメージに関してはその最適な散乱線補正係数(k値)を選択することで正確な散乱線補正が可能であることを報告してきた。しかし、ある一定のk値をそのままSPECTに適用しても被写体中心部での散乱線補正が正確に行われず、Chang法での理論的減弱係数値による減弱補正が出来ないことが問題となった。今回、改めてプラナー用ファントムの厚さを変化させた場合のk値の変動について調べることを目的とした。

 

【方法】Tl-201イメージングウィンドウ内の散乱線含有状況を調べるために、前方および後方散乱体厚を変化させたときのエネルギースペクトルを収集して解析を行った。まず後方散乱線の影響について調べた。次に後方散乱体を10 cmに固定し、前方散乱体厚を変化させたときの真の散乱線の量を求め、各散乱体厚におけるTEW法等の推定散乱線の量と比較した。

 

【結果】後方散乱は散乱体厚が5 cmを超えると安定した。後方散乱体厚10 cmで前方散乱体を厚くするにつれて散乱線量は増加した。また、散乱体無し(空中)と各散乱体厚さでのスペクトルデータから求めた真の散乱線成分とoff-peak TEW法やon-peak TEW法で求めた推定散乱線成分とを比較すると、散乱体が厚くなるほど推定散乱線の量が過少評価になり、より大きなk値を使う必要があることがわかった。

 

【考察】今回のTl-201線源に対するエネルギースペクトル測定の解析結果から、イメージングウィンドウ内の真の散乱線量をTEW法で推定する場合、理想的には散乱体厚に応じて散乱線補正係数(k値)を変える必要がある。従って、各投影方向で線源と散乱体厚の関係が変化するようなSPECTでは、より正確な減弱補正ができるようなk値を選択するためのさらなる検討が必要と考えられる。


 

 

18:ディジタルファントムを用いたSPECTの収集条件および

再構成条件の検討

 

発 表 者:  中村 圭佑(西日本病院)

共同研究者:  河村 誠治1) 小林 龍徳1) 

1) 純真学園大学保健医療学部放射線技術科学科

 

【目的】SPECT撮像を行う際の収集ピクセルサイズ,角度サンプリング,前処理フィルタの遮断周波数の3つの適正条件を求めるため,核医学画像処理ソフトProminence Processor上にて,ディジタルファントムを用いたシミュレーションを行い,収集や再構成に関する最適条件を検討したので報告する。

 

【方法】公益社団法人日本放射線技術学会核医学部会(http://www.jsrt.or.jp/92nm/dp/info

.htm)よりSPECTデータ評価用ディジタルファントム(HR_150_2mm_3d_100, HR150_4mm_3d

_400)をダウンロードして使用し,①収集ピクセルサイズの適正化, ②角度サンプリングに関する適正化, ③前処理フィルタの遮断周波数に関する適正化の検討を行った.再構成フィルタにはRamp関数,減弱補正はChang法で行った.均一性を変動係数(CV),検出能をプロファイルカーブ,空間分解能をFWHM,再構成の最適条件をNMSEで評価した。

 

【結果・考察】①収集ピクセルサイズの適正化:ピクセルサイズ2mm(2mm)のROI値はMean:127.21,SD:101.36,CV値は79.68となり,ピクセルサイズ4mm(4mm)のROI値はMean:956.19,SD:443.03,CV値は46.33となり4mmの方が2mmより画像均一性が良い値を示した。また視覚的にも4mmの方が画像均一性は良い結果となった。FWHMは2mmでHorizontal=19.8,4mmでHorizontal=32.7となり,2mmの方が空間分解能は良い結果となった。②角度サンプリングに関する適正化:角度サンプリング数に関する適正値は70~80となった。角度サンプリング数は,N=πD/2a(N=サンプリング数, D=直径, a=ピクセルサイズ)より求められるので理想値N=(3.14×200)/(2×4)=78.5に近い結果となった.③前処理フィルタの遮断周波数に関する適正化:3つの濃度域のコントラストおよびFWHMは遮断周波数0.3~0.4 cycles/cmで良好な結果を示した。

 

【結語】ディジタルファントムを用いたシミュレーションの結果,ピクセルサイズ,角度サンプリング数,遮断周波数の3つの項目に対する適正値は,現在の臨床現場で使用している値に近い値となった。

 

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